事例紹介
CASE STUDY

株式会社SMBCモビット×株式会社Surpass様の導入事例

仕事に対して「今求められている成果は何か」というシンプルな思考になり、マルチタスクへの自信につながった

株式会社SMBCモビット×株式会社Surpass
  • 目的

    井の中の蛙から脱却し、新しい視点で考え行動する人材を育てる

  • 背景

    短期的かつ効果的な次世代リーダー育成や輩出の仕組み構築が必要だった

  • 効果

    「今、求められている成果(アウトプット)は何か」を追求し続けるシンプルな思考が身に付いた

他社留学を終えて元の職場に戻った「卒業生」と「送り出した人」にインタビュー。「留学前」「留学中」「留学後」のそれぞれの想い、そして「留学後に何が変わったか」「留学先で学んだことがどう活かされているか」について、体験談を語っていただきます。

今回お話を伺ったのは、キャッシング・カードローン事業を展開する株式会社SMBCモビット。同社で人事部長を務めている高田優一さんが、業種もカルチャーも大きく異なる営業支援と研修事業を手掛けるベンチャー企業への留学を経験しました。

所属

株式会社SMBCモビット

留学先

株式会社Surpass

他社留学期間

週1回/6カ月(2019年11月~2020年4月)

留学した人

人事部長 高田優一さん(留学時:新卒入社18年目)

送り出した人

取締役 國井 廣美さん

目的

井の中の蛙から脱却し、新しい視点で考え行動する人材を育てる

― 他社留学の導入を決めた背景をお聞かせください。

國井さん(以下、國井) 
当社の正社員は、派遣社員やパート社員から契約社員という形で、雇用形態転換を経て正社員になる為、短期的かつ効果的な管理職を目指していくための教育ステップや次世代リーダーの仕組みを構築する必要性を感じていました。

また、当社に限ったことではないと思いますが、外部環境の変化が大きい世の中で、同じ時間に同じメンバーと仕事をするといった同じコミュニティの中で業務をしているだけでは、外部からの刺激が少ない閉鎖的な状態に陥りやすく、新たな視点で考え行動することが少なくなってしまうのではないかという懸念がありました。

そのため、他社留学という形で業種には拘らず、異なる業務や企業文化、人に触れるという自社では経験できないことを体験し、知ってもらう方が、社員にとってはより広い視野を持てる機会となり、従来とは違った視点で物事を捉え、考える、自立的に行動することに繋がるのではないかと考え、第一号として、人事部長である高田さんを他社留学に派遣いたしました。


取締役 國井 廣美さん

背景

短期的かつ効果的な次世代リーダー育成や輩出の仕組み構築が必要だった

― 御社は出向などもあると思いますが、他社留学との違いは何でしょうか?

國井 私も4月のタイミングでSMBCコンシューマーファイナンスから、SMBCモビットに出向してきました。社内には顔見知りの方々がいるにも関わらず、会社が違うだけで様々な刺激を受けていますが、他社留学となると、全くの異業界・異職種へのチャレンジになる為、グループ会社への出向では得ることが出来ない、更なる刺激や修羅場経験があるのではと感じています。

【他社留学中】

エッセンスからは、人材関連のベンチャー企業を含めた数社の留学先候補を提示。「異業種で、制度が整っていないベンチャーでは、裁量権をもって短期間で大きく成長できるのでは」という期待から、営業支援と研修事業を展開するSurpassを選ばれました。

高田さんは研修事業部に所属。留学期間中、2つのプロジェクトを成し遂げました。1つは、新しく立ち上げた研修事業のサービスブラッシュアップと営業支援。そしてもう1つは、Surpass内の人事制度の設計でした。その成果は、Surpass代表取締役社長の石原亮子氏より「来ていただいて本当に良かった」との評価を得ています。

― 営業支援・研修事業のベンチャーという、カルチャーが大きく異なる組織に飛び込まれたわけですが、どのようになじんでいったのですか?

 高田さん(以下、高田) 
ナナサンというサービスで行ったので、週1日のみの参加でした。とにかくフットワークが軽い企業でしたので、当日の挨拶もそこそこに同行商談を行ったり、外部のプロとの連携を図るなど、かなりのスピード感に、最初はカルチャーショックが大きかったです。

また、限られた回数なので、会社との接点を持つ機会が少なかった為、プロジェクト以外の月次の全体会議や、2か月に1回実施される「ココロザシラボ」という会社のビジョンを共有する会などにも積極的に参加させてもらいました。

そのおかげで、多くのSurpass社員と会話する機会ができ、どういう気持ちで仕事をしているのか、組織や風土についても学ぶ事ができ、上手く馴染む事もできました。

― 本業との両立が大変だったとのことですが、どのように乗り越えたのでしょうか?

 高田 他社留学が始まる前の段階から、部会でアナウンスを行っていました。週1日不在の中でも部の成果は保つ、という事を理解頂くよう部員には話をしていました。具体的には、成果を維持する為に、これまで無駄だと感じていた事や効率を高められるものに対しては各自工夫をして取り組んで欲しいと、部員に発信しました。

そうする事で、部長が週1日不在である事を前提となること対して、部員は各自で業務を工夫する、やり方をあらためる等にチャレンジしてくれました。併せて、Surpassの研修事業で展開している考え方等を取り入れさせて頂き、各部員の役割の認識や責任の範囲を明確化・見える化し、部の運営をしていきました。部員の育成という観点でも、一定の効果があったと感じています。


髙田 優一さん(人事部長 留学時:新卒入社18年目)

効果

「今、求められている成果(アウトプット)は何か」を追求し続けるシンプルな思考が身に付いた

【他社留学 After】

留学の途中から、コロナの影響もあり、留学の一時停止と自社の業務も在宅ワークに切り替わるなど、
外部環境がドラスティックに変化する中で、ご自身の変革だけでなく、部員の変化も感じたそう。週1日部長がいない状態になれてきていた状態で部全体が在宅ワーク中心に切り替わった為、自立的に業務を進める事ができるようになっていたとの事です。またSurpass社の業務で、ZOOMやCHATWORKといった業務ツールを先んじて利用していたため、在宅ワークでの業務の進め方やSMBCモビット社における新しい業務ツールに対しても抵抗なく実施できたとのことです。

―― 留学されてみて、大きな学びとなったのはどんなことですか?

 高田 自分で自分を発信する力でしょうか。待っていても仕事は広がらない。初対面の人に、また短い時間の間で自分は何ができるのか、何がしたいのか、何を思っているのか?などしっかり発信する事の大事さを感じました。短い時間で実績を残す為には、できることや存在価値を周囲に伝える事はとても大事だと感じる機会が多々あり、とても学びになりました。

 

もう1つが、本業と他社のプロジェクトを並行する事で、仕事に対してシンプルな思考になったと感じて
います。今、求められているものは何か?必要なアウトプットは何か?と常に逆算して考えながら、
自問自答していました。本業の時間も他社留学の時間も、これまで比較すると短い時間での成果が求められるため、同じ仕事の方法、また悩んでいたら、なんとなく数時間が過ぎてしまう。余計な枝葉をつけずに、相手に忖度や配慮をしすぎず、この仕事に対しての成果は何か?とシンプルに考えるようになりました。

 

―― マルチタスク・マルチプロジェクトには自信がつきましたか?

 高田 はい。最初は、細かな事に対しても答えを「出さなきゃいけない」「周囲の期待に応えなくてはならない」というような、余計なことを考えていましたが、本業と他社で同様に大きなタスクを背負うことで、限られた時間の中で、また自分の果たすべき「今、本業で人事部長としての成果は何か?」「Surpassで今求められている成果は何か?」ということを非常にシンプルに考えるようになりました。そのおかげで、気持ちも楽になり、マルチタスクで成果を残す方法というものは、今求められている解への積み重ねなのだと強く感じました。

 

―― Surpass様で学んでいることで、自社に戻られてから実践したいことがあればお聞かせください

 高田 1つはキャリアカウンセリングです。この他社留学を実施するにあたって、エッセンス社の専門家に私自身がカウンセリングを受けたことにより、強み・弱みを棚卸しでき、自己認識に繋がりました。会社に入って、あらためてカウンセリングを受ける機会はこれまでありませんでしたので、他社留学の実施如何に限らず、今後の仕事人生を考える上で重要なことだと実感しました。

もう1つは、外部人材活用の重要性です。Surpassは、外部人材をうまく活用しており、成長しています。自社でいえば、営業企画する部門に、プロを入れてサービスをブラッシュアップするとか、人事のプロをいれてみるとか、組織をオープンな状態にすることで、社内にいるメンバーも井の中の蛙・ガラパゴス化された状態にならず、ひいては、お客様のニーズに対応したり、外部市場の変化にも柔軟に対応できるような組織になると考えています。

個人が外の空気を吸う事は大事だが、組織もまた、外部の方と触れ合う機会を設けることで成長に繋がると感じています。

 

―― 留学後の高田さんは、周囲にどんな影響を与えていると感じていらっしゃるか

國井 人事部長としての従来の役割を持ちつつ、他社留学先で成果を出すことの二刀流で非常に大変であったと思いますが、周囲には大変さを感じさせず、アクティブに非常に楽しそうに取り組んでいるように映りました。高田さんのバイタリティはどこから出てきているのだろうかと周囲も大変不思議がっていました。

影響を与えていくのはこれからだと思いますが、高田さん自身、他社留学を経て、自己を見つめ直し、自己変革を形にしていくフェーズに差し掛かっていると思います。今後、組織にも変革をもたらしてくれるだろうと思っています。

これから他社留学を先行したリーダーとして、普段と異なる環境で成果を出すという他社留学で学んだことや実感したことを、社内に伝播していきながら、人事部長として次世代リーダーの育成、働く社員の意識改革を進めてくれることを期待しています。

 

―― 今後も社員を他社留学へ送り出していきたいとの事ですが、どんなことを学んでほしいですか?

國井 普段と異なる環境で成果を出し、自社では得られない視点や情報を得て欲しいと考えています。そして、当社のキャッチコピーである「SPEED&SMART」をお客様にもっと実感していただけるようにサービスの向上やイノベーションをもたらして欲しいと思っています。

また、他社留学は自分の実力を知り、試す絶好の機会になるので、自社では当たり前に出来ている事が、他社でも同じように出来るのかを試してもらいたい。今まで自分が培ってきたスキルや仕事のやり方が社外の人から認められれば自信に繋がると思いますし、上手くいかなかったとしても、それは今後の自己変革へのヒントに繋がる。前向きに果敢にトライしてもらいたいと考えています。

 

最後に高田さんからは、外部のプロや留学先での出会い、他社留学ラボ(※)で出会った人たちを通し、1つの会社の中での人事業務をどう成し遂げるのかではなく、社会に対して自分のスキルや経験をどう還元し貢献していくか?という視点が得られたと纏めていただきました。

(※)他社留学ラボ…他社留学の卒業生や現役生が集うコミュニティ。年に3回実施されます。

会社名

株式会社SMBCモビット

業種

キャッシング・カードローン事業

URL

https://www.mobit.ne.jp/