事例紹介
CASE STUDY

株式会社ニフコ × 株式会社スタメン 様の導入事例

振り返って自ら発信していくことの大切さ、自律した個人が組織を強くすることを学んだ (職種:商品設計、留学頻度:週1日、留学時:新卒入社8年目)

株式会社ニフコ × 株式会社スタメン 
  • 目的

    異文化を吸収し、周りを巻き込み、流れを生み出す人材となる

  • 背景

    自動車業界は100 年に一度の大変革の時代を迎えているため、同じ目的に向かう個々や組織の意識を変化させ、自走力を持ったクリエイティブな技術者の育成が必要だった

  • 効果

    振り返って自ら発信していくことの大切さ、自律した個人が組織を強くすることを学んだ

 

他社留学を終えて元の職場に戻った「卒業生」にインタビュー。留学中、留学後の想い、そして「留学後に何が変わったか」について、体験談を語っていただきます。

今回お話を伺ったのは、株式会社ニフコ。他社留学を経験したのは、名古屋事業所にて商品設計に携わる原 宏輔さんです。エンゲージメントを向上させるプラットフォーム「TUNAG」の運営、サブスクファンサロンアプリ「FANTS」の運営を行うベンチャー企業、株式会社スタメンへの留学を経験しました。

所属

株式会社ニフコ

留学先

株式会社スタメン

他社留学期間

週1日/半年間(2020年8月~2021年1月)

留学した人

商品技術センター 原 宏輔さん(留学時:新卒入社8年目)

送り出した人

技術開発センター 技術主幹 根津 幹夫さん

<活動内容>
コーポレート部門に所属し、留学先社内の様々な組織活性化施策をプロジェクトチームとともに担っていただきました。主力サービスである「TUNAG」を、まさに自社内で率先して活用している実態や組織運営に触れ、職場内活性化の経験や気づきを自社内へアウトプットできることを目指して活動いただきました。

 

― 他社留学が終了して、今のお気持ちはいかがですか?

原さん(以下、原) 留学が終わってすぐは、スタメンロスという感じでした(笑)スタメンへの他社留学が終わってしまった、、、という寂しい感じがありました。週1回の参画でしたが、毎週とても楽しみでした。伴走者との面談もそうですし、同時期に留学した社内のメンバーとの情報共有会も、お互いに感じたことをいろいろ話すことができてとても楽しかったです。大変だったり苦労したりしたことも、振り返ると楽しかったなと思えます。

(写真 商品技術センター 原 宏輔さん)

 

― この半年間を振り返ってみて、どうですか?

 そうですね、2ヵ月目の段階では、自分が価値を提供できていない、周りを巻き込めていない、状況に応じてすぐに自分を変えていくことができない、といった点が課題だと思っていましたが、この半年を振り返るとその部分が伸びたと感じています。というのも、それらに関しての具体的なエピソードがすぐに思い浮かぶので、自分でも明確にできるようになったと自信を持って言えるようになりました。2ヵ月目はできていないなと感じていた部分が、半年経って振り返ってみると、できるようになった自分がいることに気づきました。

 

― なぜ、半年間でできるようになったのだと思いますか?

 2ヵ月目に振り返りをしたのが大きかったと思います。振り返りがなかったら、そのまま何も気づかないまま終わってしまっていたと思います。2ヵ月目の段階で、この部分に関してはできていない、こういうことが求められている、こういう視点が大事なんだ、と客観的に自分や自分の置かれている状況を捉え直すことができたので、このままじゃ終われないと思えたし、自分の行動を修正して進めていくことができたのだと思います。

人に言ったら、当たり前でしょ、って言われるような基本的なことかもしれませんが、自分にとって非常に大きなことだったと思います。また、今回同時期に他社留学したメンバーと全員で振り返りを行ったのですが、みんなで振り返りをして言語化できたのも役立ったと思います。

 

(写真 商品技術センター 原 宏輔さん)

 

― 留学先でどんな気付き、学びがありましたか?

原 そうですね、とても勉強になることがたくさんありました。コミュニケーションの部分での気づきでいうと、スタメンでも1on1を行っていたのですが、上司と部下のコミュニケーションを取る時間を大事にしていたのが印象的でした。部下は上司が時間を作ってくれていると感じていて、信頼関係ができているように見えました。上司と部下、お互いに1on1を行う目的も一致していて、うまく機能しているのだなと参考になりました。

 

― 今後、他社留学で学んだことを所属企業でどのように活かしていきたいとお考えですか?

 まず、社内のコミュニケーションを活性化していきたいと考えています。スタメンでのコミュニケーションの取り方を参考にさせてもらって、今までやっていなかったコミュニケーション方法を取り入れたいと考えています。新製品を開発するときは、別部署も集まって創っていくのですが、もっとチームワークを高めることはできると思っています。

チームとして機能するために、相互理解と自己開示を大切にしたいと思っています。そのベースとして、「安心感」や「楽しい」という感覚を大事にしたいと思っています。当社は、個人での仕事も多いので、まずは個人として自分の仕事をどう楽しむか、その上で自分の半径5mを意識してみる。スタメンでは、社内でのシェアがとても活発になされていたので、チームとしての結びつきの強さを感じていました。それを参考に、共感できる仲間を作って広めていきたいです。

 

― コミュニケーションの活性化を図って、チーム、さらに会社全体を盛り上げていきたいとお考えですか?

 そうですね、今回振り返りの大切さを学んだので、定期的に振り返りの機会を作って、周りにシェアしていくこともしていきたいと思っています。これまで、誰かがやってくれることを期待して、モチベーションを高めるのも他人や環境に依存している部分がありました。それに気づいたのが他社留学後だったので少し遅い気もするのですが、留学後に改めて振り返ったからこそ気づくことができたことのようにも思います。

私たちの仕事と同様、スタメンも個人で仕事をすることが多いのですが、チーム力が非常に高いと感じました。スタメンでは、チームの前に個人がある。強い個人がいて、その上で強いチームが出来上がっていました。「個人でまず成果を上げる、その上でチーム全体として成果が上がるのが一番だよね」というのが普段の会話でも出ていました。これまで、「今の仕事が自社にとっていいのか?」といった会話はしたことがなかったので、非常に新鮮でした。個人が考えるレベル、個人のあり方、さらには会社に対する考え方が違って、個人が全体と同じ方向に向かうように自立している点がとても勉強になりました。

これまでは、誰かに指示をしてほしい、誰かが与えてくれるのを待っている自分がいた気がします。でも、他社留学中は課題が与えられただけで、誰も教えてくれないし、自分でやるしかなかった。もちろん助けてくれる人はいましたけどね。今後、社内でツールを活用したコミュニケーションの活性化や留学先との継続的な連携などにも携わる話も出ています。今後は、自分自身が率先してまず楽しんで、やりたいことは一人でもやってみる。そして、それをやり抜くようにします。自らどんどん発信していくことで周りを巻き込み、変化につなげていきたいと考えています。

 

最終日ランチ会 お世話になった留学先メンバーと共に

 

関連記事: 原様 留学中インタビュー(2ヶ月経過時) http://nanasan.essence.ne.jp/release/2953.html

 

会社名

株式会社ニフコ

業種

工業用プラスチック・ファスナー及びプラスチック精密成形部品の製造・販売

URL

https://www.nifco.com/